雲のむこう、約束の場所 新海誠2002-2004

雲のむこう、約束の場所 新海誠2002-2004

インタビュー(「ほしのこえ」制作時に関して)より

―――そもそもすべてをひとりでやってみようと思ったのはなぜ?
とにかく一回、ひとりで全部やってみたかったんですよ。自分はなにが得意で、なにが不得意で、どういう作業が好きでどういう作業が嫌いかっていうのを一回全部やってみてはっきりさせよう、と。
(後略)

本当は、作品を作った人よりも作品自体に着目して物を評価していくべきだし、そういった観点で作品を見たり聞いたり感じたりしたいのだが、残念ながら僕の時間は有限だし見ることが出来る作品数なんて限られている。もちろん、前の作品が面白かった、前の作品が期待させる出来だったというのは次の作品を見るきっかけとなるが、この人が作った作品は追いかけていこうと思う瞬間がある。その人が物を作っている時の姿勢というかスタンスが信用できる物だと僕はこの人が作った作品を追いかけていこうと思う。上述の引用部分で僕はこの人が作った作品は追いかけていこうと感じた。それは後から思い返せば愚かな選択になるかもしれないが、それでも、この瞬間に感じた感覚は本物だから。