墓場

研修所の近くに墓場があり、早朝の散歩の一環として見知らぬ人の墓に手を合わせてきた。見知らぬ人に手を合わせることは失礼に当たらないだろう、喜ぶかどうかわからないけどと思いながら。日本の中にも知らない人がいっぱいいる。たくさん並んだ墓の中にはそれぞれの人の想い出が眠っている。多分、どれだけの業績を遺しても、どれだけの研鑽を積んでも、この集積された想い出には勝てない。その集積された想い出こそが人の持つ力だろう。